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「地方巡察」22、23章(カルテット番外編)へのご感想

お返事

「地方巡察」22章、23章(終)へのご感想にお返事です。

拍手を送ってくださった皆様にも、この場でお礼を申し上げます。

完結までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

 

(ご感想の内容は、念のため、差出人様がどなたか分からないように、一部省略させていただいております。)

 

22章、23章は、まとめて2章分公開しました、「地方巡察」の最終章でした。

地方巡察、拝読させて頂きました。シェラルネお嬢さまのまさかの結末に息を呑み、わくわくというよりドキドキしながら完結を待っておりましたが、まさかのアイシャさんの強さとハラル医師の予想以上の出世ぶり、そしてサフナ様に詩人さんの登場にきゃー!!でした。いえ、もっと正確にはうおおおおおおお!!って雄叫びでしょうか。サフナ様かっこいいー!サフナ様やっちゃえー!!黒エルフの女性の境遇に心を痛めた後だからこそ、彼女の活躍ぶりが輝いて見えました。それでこそ!それでこそサフナールさま!!抱き合って死にたいわ、の戦場の華!!詩人さんは「ジェレフちゃん」の方ですよね?大好きなキャラの再会に大興奮、脳内麻薬ドバドバとなるのは古参の特権ですね。私たちの味方、詩人さんの思わぬ格好良さに駱駝から落ちるような衝撃を受けてときめきが止まりません。何年という時を越えての、ギャップ萌え。グラナダの絵師さんもお強かったですが、ダロワージで活躍をなさるエリートさまは違うということでしょうか。最高です。この後もパシュムとちいさなジェレフくんを見守ってくれそうで心強い。この数年後、医療都市パシュムとスィグルさまのグラナダに交流が産まれることもあるのでしょうか。領主レイラスさまがエル・ジェレフの銅像に宝石などお贈りしたり、三つ子が物見遊山に現れるような。そんな楽しい妄想が広がる後日談もありがとうございました。

エル・サフナールは、「パスハの南」でジェレフと海エルフ領への使節団の一員として一緒に旅した仲間でした。「パスハの南」って、どこに置いてましたっけ(汗)

もえもえ図鑑にしか置いてませんでした。 そんな作品のキャラが出て来る時点で、読者様を選びすぎだって、今さらハッとして汗が出ます……。こんな無茶苦茶な内容に、付いてきてくださって、ありがとうございます。

サフナールは、女英雄として、長老会のエル・エレンディラの派閥に属する精鋭です。エレンディラはとても真面目で優秀ですが、ちょっと天然な、ふわっとした女性で、きわめて現実的な性格のサフナールが、そのお姉さまを補佐して、派閥運営をしています。「女だからって甘く見るなよ!」という気概のとても強い人と言えます。そんなに肩肘張らなくても……とも思うんですが、そういう人だからこそできる仕事をやっているんでしょうね。

詩人は、「ジェレフちゃんと詩人くん」の詩人くんです。いまだに名前がありません。

この詩人は、「紫煙蝶」と同時期に公開した「深淵」という短編のほうにも登場しています。(今現在は、サイトのTXT版に収録してあるだけです)

チョイ役のつもりだったので、名前もつけていませんが、もう三度も登場していて、さすがに名前ぐらいつけたほうがいいか、と、悩みながら23章を書いたんですが、結局、命名することなく「地方巡察」が完結してしまいました。

私の中で、詩人くんは同業者ということで、ものすごく共感するタイミングがあり、自分の中でだけ強烈にキャラが立っています。

23章でも、「ああ……でもこれ、全然受けなかったら、どうしたらいいんでしょう? 石を投げられたり? うわあ……どうしよう、そんなの……考えただけで心臓が止まりそうです」という詩人くんの台詞を書きながら「俺かよ!」と突っ込んでいました。

「駱駝から落ちるような衝撃」という表現に、読者様は駱駝に乗って、拙作をお読みくださったんだ(驚)!! と思いました。落馬ならぬ落駱駝!? らくらくだ……?

詩人くんも、そんなインパクトを与えることができて、登場してきた甲斐がありました。

グラナダ市は、レイラス殿下の統治のもと、後々発展していくという設定ですが、確かにパシュムの発展も、それと時期を同じくしてになるかと思います。グラナダ宮殿の面々が、パシュムを訪れることもあるのかなあ? あの三つ子英雄だったら、幻視術でジェレフの銅像を動かせそうですね(笑) ろくでもない想像しか湧きません。すごく楽しそうですね。

 

(続き)

ところで、恋愛とついったーで呟かれておりましたが、個人的にもう1度お会いしたい黒エルフさまはエル・メッシナ様です。ジェレフさん、「いい女だな」ってらしくない対応をされていましたが、どのような仲だったんですか。引導を渡して貰うまでの仲ってただならぬものだと期待してしまうのですが(イルスにも少なからず影響を与えそうというか、おねーさま好きの彼の好みじゃないかとドキドキしたものです)彼女のダージを拝読する機会をそっとお待ちしています。

リクエストありがとうございます! エル・メッシナは、「紫煙蝶」に出てきた、竜の涙の少女ですね。この娘は、たぶんサフナールの後輩です。それで、ジェレフが好きだったみたいですね。ジェレフって十代の女の子にモテますよねえ、なんでだろう?

イルスもメッシナは気になるようでした。イルスも、強い女が好きですからねえ……ほんまに。ジェレフの葬式でさえなければねえ。口説いてたかもしれないですね。特に、あんなに強かった女の子が、目の前で涙をはらはらと流したりするとですね。どうしよう抱きしめようみたいに思う質の子です、イルスは。

いいですね、いろいろ想像の余地が!

何か書ければいいなと思います。

 

別の方からのご感想です。

完結おめでとうございます! まだ余韻が落ち着かず、まとまった感想は書けませんが、とりあえず22章の細かい感想だけ書かせていただきます。
族長が食べてる豆(ほんとに細かいところですみません(^^ゞ)、最初、殻を割ると屑が落ちる描写で(落花生……?)と思いましたが、次に薄緑色で(……ピスタチオ?)となり、『年の数以上食べると腹を壊す』で(銀杏かー!)となりました(笑)銀杏を落花生みたいに手で剥いて食べるのは難しいと思いますが、この世界の銀杏(っぽい豆)は、落花生っぽい殻に入ってるのですよね、きっと! ほんとに下らない感想ですみません……。でも、この、豆という小道具とそれにまつわる会話、とても楽しかったです。
あと、アイシャは船着き場のシーンで既に自分の妊娠に気づいていたのかな、それで子どもを生むだの何だの言ってたのか~と納得しました。
そして、ハラル先生が高価な鷹通信を出していたというあたりからうるうるしてきて、ネフェル婆さんの手紙のあたり、ずっと泣き笑いみたいな顔で読みました。婆さん、最強……! 実際、お婆さんって、しばしば、こういうところありますよね。相手が権力者でも有名人でも知ったことじゃなく、ご近所感覚でズケズケ言いたいことを言うとか。
シャーベットの匙を加えて言いたい放題のサフナールも可愛いです。『雑なのです!』って、それ、サフナールの体験からくる言葉なんだろうなと、ニヤリとしました。そういうのが雑なのはいけませんね! 男としてどうかと思います! アイシャにとってはたまたま幸いでしたが。
そして、やっぱり、椎堂さんがご自分で追っしゃてたとおり、ジェレフは酔うと裸踊りをするのでしょうね(^_^;) なんてことでしょう……(笑)

まずは豆です!  この物語を着想した時、私は大抵、物語の初めから終わりまでが超高速走馬灯のように脳裏をよぎっていくんですが、リューズがこの豆を食べながらジェレフと話しているシーンが見えました。この豆、殻の見た目はピスタチオみたいなんですが、可食部分は、まんまるで、緑色で、透けてるんです。銀杏みたいです。

空想上の食べ物で、実在はもちろんしていません。なぜ食べているのかも、良く分からないんですが、思いついた時に、すごく気になる小道具だったので、そのまま登場させました。たぶん、ひたすら座って話す長回しの会話シーンだったので、小道具でメリハリをつけようということだったのでしょうか。

ネフェル婆さんは、ジェレフのことを身内みたいに思ってくれていたんでしょうね。結局、書く場所がなくて、ボツになったシーンで、ネフェル婆さんが「あたしの息子も生きていれば、ちょうど先生ぐらいでしたよ」とジェレフに言って、ハラル先生に「違うでしょう、お婆ちゃんの息子さんはもっと年がいってるでしょう!」と突っ込まれるというネタがありました。お婆ちゃんは、ジェレフ先生と関わっていたいんです。たぶんファンなんですよね。そこまで思ってもらえて、ジェレフも幸せだと思います。

アイシャは、船着き場のシーンでは、自分の妊娠を知っていたという想定で書きました。もしかすると、医院の裏庭のシーンでも、知っていたかもしれません。そう思うと、ジェレフに「連れて行けない」と説明されて、ショックだっただろうなと気の毒になります。読む方の中にも、22章が「そして十月が過ぎた」で始まるので、ピンと来る人もいるかなーと思いながら書いていました。この種族の排卵周期や妊娠期間がどれくらいか、詳しい設定はしていないんですが、ここでは人類と同じだという想定で書きました。

その一方で、アイシャのお腹の子の父親が誰なのか、物語的には明記はしたくない方針でもあり、そこはお察しくださいという体裁もとりました。全然関係ない別の人が父親なのかもしれません。ジェレフは避妊したらしいですからね。ほんまか? お前、酔ってた時もちゃんとしたんか? と、おばちゃんな作者はいろいろ考えてしまいますが。まあそこは、ジェレフにもプライバシーがありますので、読者様にいろいろ想像していただくのにお任せして。

あと、ジェレフが泥酔したときに裸で踊るのかについて。推敲のときに読み返しながら、これってそういう事なんじゃ……と気づいて、なぜかショックでした。私もまだジェレフに夢見てる乙女の部分があるんやな、って。裸踊りはやめてほしいです。だって……馬鹿、なの……(´;ω;`)? でも、サフナとリューズも笑ってるってことは、見たことあるってことですよね。ジェレフ本人は泥酔して記憶がないんだ……、つ、つらい……orz

私って、自分が読みたい話を書いてるはずなのに、なんで自分が嫌がるような事を書くんでしょうか。マゾなのか……?

 

町長呪われろ……と、ずっと言い続けてましたが、なんだろう、病気で死んだと聞くと、やっぱり、あまりざまあみろという気分にはなりませんでした。でも、そのままのうのうとしてたら、それはそれでモヤっとしたと思います。町長、実に見事な憎まれ役でした。私は普段、わりとどんな悪役でも(この人にも何らかの酌むべき事情が……)とか(きっとどこか少しは良いところが……)等と思ってしまいがちな方なのですが、この町長だけは、心置きなく、思う存分憎むことができました!(笑)
町長は船着き場でジェレフに斬られて風土病にかかったのかなと思いました。
そして、パシュムの町に女子医学場ができたというのは、とてもいいと思いました。この田舎町で女性の地位が低いことと医療水準が低いことが、ずっと、お嬢さんの悲劇の背景をなしていたので、その点を根本的に改善する小さな一歩がここで生まれたというのは、物語の結末として、(なるほど、そこに着地したか)という、意外性と納得感のある、素晴らしい解決と思います。サフナール、グッジョブです。リューズもさすが名君です。
そして、最後の詩人のエピソードが、ストーリー全体を俯瞰するオチとして、とても良かったです。このへんについては、まだ言葉がまとまらないので(ここまでも全くまとまってはいませんが^_^;)、後日、また感想を書きに来ます。素敵なお話をありがとうございました!

 

町長がなぜ死んだのか、この点も悩みどころでした。

船着き場でジェレフに斬られた時に感染したんだという気もしますが、それだと、潜伏期間が10ヶ月あることになります。それは、それでいいのかもしれないけど、ではサフナールは実は何も手出ししなかったのか? という疑問も残りますし。

しかし、パシュムの風土病は、どうやって感染するのか、この世界の科学力では、解明はされていないはずなので、サフナールがアンジュールに風土病を感染させることが可能なのかどうか、考証的に微妙です。

やっぱりジェレフかな。ジェレフのせいなんだ、って思うほうが、物語の因果応報としては、スッキリもします。お嬢さんの仇を、ジェレフがとったってことですよね。

でも、作者としては、アンジュールはバチがあたったんだ。天罰なんだという、迷信的な筋も残しておきたいような気もしました。

結果的にこれも、はっきりとは書かず、読者さんにお任せしてしまう部分になりました。

私は、うーん、ジェレフ:サフナ:天罰=5:4:1、って感じでしょうか。

 

最終エピソードの、ジェレフが詩人と話すシーンについては、これって蛇足かなと思った時期もありました。うーんどうしよう、って、オチのほうでは、私にしては珍しく、悩んで書いた部分が多くて、某氏さんや皆さんに、相談したい事もいっぱいありました。

後日また、コメントいただけるのでしたら、それを待って、その時までの宿題として、考えておくことにします。「地方巡察」全体を俯瞰することが、脱稿したばかりで近視眼的な私には、まだまだできていないみたいです。

 

長くなってしまいました。

皆様、ご感想をありがとうございました。とても参考になりました。

ここからいろいろ学ばせていただいて、今後の執筆に活かしたいと思います。

他にも感想あるよ、という方は、小さいことでも一言でも、送っていただけると、参考になります。いつでも歓迎ですので、よろしくお願いします。