お返事

 細々と執筆活動を再開してから、Web拍手やメールフォームでメッセージを何件かいただいておりました。お返事する場を設けていなかったので、はてなブログをお借りしまして、匿名・匿アドレスの方に宛てたお返事を載せていくことにします。

 

 拍手やメッセージを下さった方々、ありがとうございました。

 

●「地方巡察」06(@小説家になろう)

> 06/08 23:07 うわぁ……これは辛い状況……。せつないです。最後にちらりとアイシャを回想するのが、暗い中に一瞬灯った小さな明かりが闇を際立たせるように切なさを際立たせて、趣き深かったです。

書きながら、ジェレフはアイシャがいなかったら、もっとつらかっただろうなと思いました。二人はお互い、恋愛感情はないみたいですが、気が合ったみたいですね。  

重たい内容の展開で、書いていても気分的にしんどいですが、何とか完結まで頑張りたいです。

 

●「地方巡察」07(@小説家になろう)

> 06/14 22:35 『恐ろしいとか、嫌だとか、そういう我儘は。許されてこなかった』というところで、なんでかわからないけど、急にぞわっと鳥肌が立ちました。たぶん、エルたちの生い立ちの歪さ、そういう存在であることの重みを、改めてくっきりと示されて愕然としたんだと思います。そんなうふに、あっちもこっちもずしんと重い中、ネフェルばあさんが相変わらずひょうひょうといい味出してて、救われます。

 箱入り好青年だったジェレフが、地方巡察に出て、いろんな人に会い、これまで当たり前だと思っていた自分の価値観がぐらぐらするような体験をしているという話みたいです。自分とは違う世界にいる人と交流してみるのも、いい経験ですよね。

ネフェルお婆さんは、すごくお節介な人で、迷惑だったりもするんだと思うんですが、普通の人が遠慮して超えられない一線をガンガン越えていってくれるので、いい方向に働けば、すごく有難い人なのだと思います。展開が早くなって、作者も助かっています。

 

> 06/19 23:01 オンノベからはずいぶん遠ざかっていましたが、最近また夢中で読み漁っており、そうだ、カルテットの続きは出てないかなぁと思いだし、検索してみましたら、なろうで投稿されていたので驚きました

自分のサイトを置いてあるサーバーが容量いっぱいになってしまいまして、サーバーのお引っ越しをしないといけない状況なのですが、ただいま育児中ということもあって、なかなか気力を振り絞れていません。Twitterで、オンノベ界隈の皆様に、投稿サイトが便利だよと教えていただいて、前々から興味もありましたので、この機会に作品を置かせてもらうことにしたんです。便利ですね。

先々は、サイトの方も整備したいと思っているんですが、しばらくは、作業時間を執筆のほうに回して、公開するのは投稿サイトさんを利用させてもらおうと思っています。

 イルスの父母の番外編が大好きでした。

以前、イルスとその家族が登場する番外編を、キャラ固めの習作として、いくつか書きました。母ヘレンの死のエピソードが出てくるのが「風の岬」、イルスがエビを剥いている話があるのは、「海老祭り」という作品です。海老祭りは、イルスが幼児のころのホームドラマみたいな内容で、昔、書けた習作を放り込んでおく用に使っていた「もえもえ図鑑」というブログに垂れ流してました。見てみたら、今も残っていました。

もえもえ図鑑: 海老祭り

「風の岬」は、TEAR DROP.のトップページからリンクしてあるtxtファイル「番外編セット(1)」の一番最後に収録してあります。

古い作品ですが、よかったらどうぞ。

 

 ●「地方巡察」08(@小説家になろう)

> 06/23 09:17 『そういう自分は、ジェレフの想像を絶していた。それがどんなものか、全く想像がつかなかった』というところで、うるっとなりました。竜の涙たちの英雄人生の重さが、胸にずしんと来ました。ジェレフ、カッコいいですよ。生まれた時から常の人とは違う運めを生きてきて、だから覚悟は決まってるんだけど、その内側に、未だどこかおぼつかない柔らかさを抱えてる、そういう人並みの若さが共感と愛しさを呼ぶのだと思います。

 Twitterで、私が「ジェレフがかっこいいのか分からなくなってきた」的なことをボヤいていたので、このコメントをいただけたのだと思います。お気遣いありがとうございます。

ひとりでコツコツ原稿を書いていると、自分の書いているものが客観的にどうなのか、全然わからなくなる瞬間があって、筆が迷って苦しいんですが、そういう時に読み手さんからのご感想を羅針盤にして、何とか正しい針路をとるようなところがあります。

ジェレフって、背伸びしているというか、こういうふうに生きなきゃという義務感のとても強い真面目な人なんだけど、芯のほうには別の本音もあるというキャラクターかなあ、と、ご感想をいただいて見えてきました。

そのあたりを踏まえて、今、10章目を書いています。

 

「地方巡察」拝読いたしました!
五年以上前にこちらへ伺ってから、ずっと椎堂さんの作品が大好きです。「
地方巡察」も、tear dropにほとんど日参して再開をお待ちしていました。元
気な時代のエル・ジェレフに、ハラル先生やアイシャちゃんに、また会えてほ
んとうに嬉しいです。
お話としては苦い展開になりそうな予感がしますが、その味も含めて、カル
テットの世界をまた新しく見せていただけることが楽しくて仕方がありません

どんな結末でも、きっと喜んで最後までついていきます。
突然、舞い上がった感想で失礼してしまいましたが、つづきの更新も楽しみ
にしています。
(どうぞ、ご無理のありませんように)

 サイトのほうを今も見てくださっていたとのことで、嬉しいやら申し訳ないやらで驚きました。長らく更新も途絶えていたので、自分しか見ていないと思っていたのですが、今も関心をもって下さっている方がいらしたという事実に励まされました。

「地方巡察」は、明るく楽しい話ではないので、どうしてブランク明けの第一作に、こんな大変なのを選んじゃったんだろうって、自分でも後悔していますorz

でも、なぜかこの作品がずっと頭のすみに強く残っていて、まずはこれを完結までもっていかないと、他のを書けないような気がしたので、やむなく書いています。

書くと、重苦しくて大変なんですが、懐かしい世界で楽しくもあります。

終わりまでお付き合いいただけるように、なるべく着々と書き進めていきたいと思います。家事育児の合間の執筆なので、のろのろ進行ですが、がんばっています。